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Channel: みなと八戸日記
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おおのキャンパスへ行ってきました

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TAKA’S Dinerでランチを楽しんだ後。
せっかくのいい天気だからどこかへ行こうということで道の駅おおのへ行ってきました。

道の駅おおのへはだいぶ前に家族で行ったことがあるだけ。
調べてみると、道の駅だけでなくいろいろな施設があるようです。

県道11号・八戸大野線、通称久慈街道(または八戸街道)を走る。
まさに抜けるようなという言葉がぴったりの青空。
青空の下のドライブは気持ちいいものです。

道の駅おおのの駐車場はほぼ満車。
入口では地域の子供達が安全運転を呼びかけ、ドライバーに鉢植えの花(スミレの仲間?)を配っていました。
そういえば、秋の交通安全運動でした。

さて、今まで行ったことのなかった産直以外の施設を見てみる。

陶芸、ガラス、木工、織物・・・。
特に興味を引いたのは木工でした。
なめらかで優しく暖かみのある木工芸品。
漆器とは違い、気の肌触りやぬくもりがそのまま伝わってきます。
茶碗に皿、どれも素敵だけと値段が高い。
悩みに悩んだ末、ぐい飲み代わりに小鉢を買いました(ぐい飲みもあったけど、木目や形が好きでなかったので小鉢にしました)。

その後は動物ふれあい館でウサギや馬、羊達とたわむれ、芝生を散策、食の館で夏みかんソフトクリームを食べたり、土産に「おおのやまぶどうワイン」を買ったりして、最後に少し離れたところにある天文台に行き、帰りは種市へと抜けて国道45号線を帰りました。


道の駅おおの。


芝生にごろ寝して空を眺めました。
ちょっと背中がぬれました・・・。


夏みかんソフトクリーム。
少し苦みもあって、まさに夏みかんでした。


おおのやまぶどうワイン。
癖もなく、甘くもなく、するっと入るおいしいワインです。


大野木工の小鉢。
これで飲む酒はおいしいです。

秋の休日、田んぼ、湯っこ

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秋のある晴れた休日。

心ゆくまでゆっくりと寝ているつもりだったけど、ついついいつもと同じ時間に目を覚ましてしまった。
厚いカーテンの隙間から晴れた日の強い日差しが差し込んでいる。
いつまでも寝ていたいけど、それももったいない。
あきらめて起き、朝飯を食べる。
炊きたての白いご飯。
食後は八戸焼の湯飲みで濃いめのお茶を飲む。
ああ、幸せだ。

朝食後、前日撮った写真を整理する。
最近フィルムではなくデジカメばかりで撮っている。
使い勝手、反応。
満足できるデジカメはなかなかいいものだ。

最近忙しく、肩がこっている。
こういうときは湯っこに入るのが一番だ。
そして、湯上がりにマッサージでもすれば完璧だ。
よし、たまには温泉にでも行ってみよう。

相方は本格的に掃除を始めた。
どうも私は邪魔のようだ。
相方にせき立てられるように、カメラと手ぬぐいを持って家を出る。

メインデジ一はあいにくバッテリー切れ。
予備のバッテリーも空だった。


仕方なく、サブのデジ一を持って行く。

田んぼの中の一直線の道路。
両脇は、黄金色の稲。
見上げれば夏よりも色が薄くなった青空と、薄くちぎれ、かすれるような白い雲。
ぼんやりと、だけど秋の景色を楽しみながら歩く藤九郎を軽トラが追い越していく。
軽トラの進む先には戸来岳が見える。


すでに稲刈りの終わった田んぼもある。
ちょっと早いかな?と思ったけどあちこちで稲刈りが始まっているようだ。


ところどころに台風の爪痕が残っている。
すさまじい台風だった。


水路の水も、だいぶ少なくなっている。
これがもう少しすると干上がり、そして冬枯れた景色になっていくのだろう。


さて、仕方なく持ち出したサブのデジ一も、かつてはメインとして使っていたカメラ、手になじんでいるから気持ちよく撮れる。
小型軽量さが大きな魅力だ。


ズームレンズを単焦点レンズのように使い、相変わらずの適当気軽な撮影をする。
いいと思ったらチャキッ、おっと思ったらチャキッ。
なにも深く考える必要はない。
コンセプトだなんだと考えるよりも、いいと思ったらとにかくシャッターを切る。
写ルンですで写真を撮るように。

田んぼを抜け、温泉に到着。
タオルとウェアの貸し出しなしで300円引き。
久しぶりの温泉、銭湯。

体を洗い、浴槽に体を沈める。
窓の外は秋の青空。
さんさんと輝く太陽から差し込む日差し。
露天風呂では風が少し冷たく感じた。
風呂に入り、暑くなったら出てひなたぼっこしながら体を冷まし、また入る。
頭上を流れる雲。
ああ、いい気持ちだ。

湯上がりにマッサージ椅子に座り、肩のこりをほぐす。
たまらない。

身も心もリフレッシュし、いい気分で温泉を出る。
あんまり気分がよかったので温泉の写真を撮るのを忘れてしまった。

その後はコンビニをはしごして、ホームセンターで買い物をして、再び田んぼの中をてくてくと。
シロサギ、アオサギ、セキレイ、カラス。
野鳥たちの姿を楽しみながら田んぼ道を歩く。

家に帰ると相方がパスタを作ってくれていた。
アサリの代わりにシジミを使ったパスタ。
なかなかおいしかった。


出かけるまではめんどくさかったけど、いざ出かけてみれば秋の訪れを感じることもでき、温泉でリフレッシュすることもでき、いい気分だった。

昼間の星・ひろのまきば天文台

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産直、牧場、体験工房、パークゴルフ、宿泊施設、風呂、レストラン等が並ぶおおのキャンパス。
広大な敷地の片隅にぽつんと見えるのが「ひろのまきば天文台」です。

夜空を眺めるのは大好きだけど、天体観測や天文学は興味がない藤九郎。
何座であろうと、頭上の星がきれいなら、夜空がきれいならそれでいいじゃあないか。
酔い覚ましに見上げる星空ほど素晴らしいものはないのだ。

ちなみに、藤九郎がわかるのは北斗七星とオリオン。
あとは金星と天の川というお粗末さです。

おおのキャンパスを楽しみ、後は帰るだけという夕方。
どうしても天文台を見たいという家族の要望で帰る途中に天文台へ寄ってみました。

波打つ牧草地に点々と見える牛たち。
夕方の光がいい具合に陰影を作っている。
折爪岳に名久井岳や久慈平岳?が見える、広大な牧草地。


点々と見える牛たち。


逆光の撮影はなかなかうまくいかないもの。
でも、けっこう気に入ってます。



今年(というより今年度)は旅行も日帰りの行楽もまったく行けなかった。
今回の大野訪問が、実は初めてかもしれない。
今までのストレスが吹き飛んでいくような雄大な自然。
家族一同、言葉にならない感激を味わいました。

せっかく来たから天文台も見物していこう。
ま、昼間に天文台でもなかろう・・・と思いながら入館料を払う。


ドームの形が何となくウルトラセブンっぽいなと昔から思ってました。


案内されたドーム内には大きな反射望遠鏡が。
口径510mm。
焦点距離は6100mmらしいです。
焦点距離500mmの反射望遠レンズは使ったことがあるけど・・・。


天空をにらむ望遠鏡。
戦艦大和の高射砲の防盾内か、秘密基地か。
そんなことばかり考えてしまいました。


こちらが口径510mmの反射望遠鏡。



夕方とはいえ、外は昼とほぼ同じ明るさ。
でも、織姫や彦星、そして金星をはっきり見ることが出来ました。
昼間の青空の中に見える小さな星。
日中に月が見えていることはあるけれど、星を見るのは初めてです。

戦時中、日本の高射砲部隊では照準規正で真昼の星を探し、目標にしたそうです。
探せば昼間でも見える星があると書かれていたので、知識としては知っていたけど実際に見ると衝撃も大きいものです。

この望遠鏡、名古屋あたりのろうそくの炎を見ることが出来る(地球は丸いから実際は無理だけど、それくらいの距離が見られるということ)という性能を持っているそうです。
これなら昼間でも星を見ることが出来るのも納得です。

ちなみに、天文台に入ったのはこれが初めて。
てっきり、星のありそうな方向に望遠鏡を向けて、覗きながら星を探すものだと思ってたけどパソコン操作でドームや望遠鏡が自動的に星の方向を向くのだから驚きました。

今度は泊まりがけで来て、夜空をじっくりと眺めて見たいものです。






内丸界隈を歩く

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8月の蒸し暑い雨の日。

久しぶりに街中を散策した。
歩いたのは内丸界隈。
よく歩くようで、実はあまり詳しく歩いたことのない場所だ。

本八戸駅からの坂道はよく歩く。
市役所や三八城公園付近もよく歩く。
そして、おがみ神社周辺。
よく考えたらそれくらいしか歩いていない。
日常生活の場は、よほどの近所ではない限り隅から隅まで歩くということはないものだ。
今日はいつも歩いている道から一本外れた、少し気になっていた道をたどってみることにした。


最初に「はっち」へ行き、和井田登氏が撮影した、昔の八戸の写真のスライドショーを見て、昼食後に内丸の散策を開始した。

八戸消防署裏からグランドホテル裏へと続く道を進む。
緩やかな坂道。
車で通るときは意外と気がつかないものだが、歩いてみると意外と起伏のある地形だと気づくことがある。
開発が進んだ八戸の中心街にもそういう地形が残っている。
一歩一歩自分の足で、その土地のささやかな凹凸を確かめるように歩く。

かつて八戸城の堀跡だった本八の坂道を下り、おがみ神社裏手の道へ。
今日の目的はこの道だ。
道に沿って続くトタン塀と木立。
なんとなく、昔と変わらない、懐かしい日本の風景が残っていそうな予感がする。

どこにでもある民家。
今は住む人のいない民家。
少し目を上げると大きなマンションがそびえている。
目線を下げている限り、昭和と変わらない景色が残る、静かな住宅地しか見えない。
やがて民家や塀が途切れ、視界が開けた。
畑の向こうに柏崎、江陽の町並みが広がっている。
一瞬自分がどこにいるのか、わからなくなった。
畑越しに見る市街地。
屹立するNTTの鉄塔。
自分の知っている中心街の景色とはずいぶん違う、そして、自分にとっての新しい景色。

常海町から窪町、そして番町へと向かう。
撮りたい場所は撮り終わった。
36枚撮りフィルムがまだ十数枚残っている。
残りのフィルムを消化するために街中を歩き回る。

だいぶ前に他の店に変わり、そして空きビルとなったデパート。
その名前も存在も記憶の彼方に埋もれてしまっていたが、まだかすかに名前が残っていた。
雨が降っているからだろうか、懐かしさよりも寂しさだけを感じた。
そして、一度も入ったことはないが、いつも当たり前のように見ていた酒屋もシャッターが降りたままだった。
確かここには犬がつながれていたような気がする。
あの犬はまだ元気なのだろうか?

人も街も、少しずつ変わっていく。
永遠不変のものなどないものだ、としみじみ思う一日だった。



本八戸駅から続く坂道。


いつも気になっていた道。



マンションが見えなければ子供の頃に見た町並みと大して変わりない感じだ。


マルマツの文字が懐かしい。


昔から変わらぬ街角・・・。

津軽日帰りの旅(浅虫編)

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来月、浅虫へマグロ丼を食べに行こうという話が身内から出た。
テレビやブログでも紹介されている、超大盛りマグロ丼だ。
一度食べてみたいと思っていたところだったのでちょうどいい。
だが、来月の予定は皆目見当がつかない。
それなら、下見がてら先に行ってみようということになった。

5時半に起きて八戸駅へ。
外は寒い。
いつの間にこんなに寒くなったのだろうか。

新青森駅が開業して以来初めての八戸駅から北への旅。
長年親しんできたJRの鈍行、特急の姿はなくなり、三セクの青い森鉄道に姿を変えていた。


早朝の駅のホームというのはいいものだ。
朝靄に霞む信号、朝日に照らされたレール。


いつものことだが、この先にどんな景色が待ち受けているのか、わくわくしてくる。
例えそれが何度も通った道であってもだ。

7時前、八戸発。

旧下田町を過ぎ、さらに三沢を過ぎると景色は少し寂しくなってくる。
若い頃、この線路を往復していた時はいつもぼんやりとこの景色を眺めていた。
誰もいない冬景色の時に、三脚を立てて写真を撮りたいなあ、と、ぼんやり考えてみたり。
そして、撮ろう、撮ろうと思っているうちに20年が過ぎてしまった。
今では特別撮りたいと思わないのだが、あの当時は冬の荒れた、人気のない、寂しい荒野の風景に妙に惹かれていたものだ。

そんなことを考えたり思い出したりしているうちに野辺地に着いた。
かつてはホームに南部縦貫鉄道のレールバスが止まっていて、いつか乗ってみたいと思っていたが、気がつけば廃止になってしまった。
そして今度は十鉄も消え去ろうとしている。
栄枯盛衰、永遠不変のものなどなく、子供の頃からずっと当たり前だったものが今ではどんどん姿を消してしまっている。

野辺地を出ると南部の国から津軽の国へと入る。
”国”という表現は正しくないのだが、旧国名の陸奥だと含まれる範囲が広すぎる。

小湊を過ぎるといよいよ浅虫温泉に着く。
間違いなくこの駅に降り立つのは初めてだ。



朝早いせいか、人通りはほとんどない。
駅前の通りを見渡す。
想像していた温泉街の雰囲気はあまり感じられなかった。

通りを少し歩き、朝から開いている食堂に入る。
今日は最初からここで朝食を摂ることに決めていた。
店内の壁にはマグロ漁船のステッカーが所狭しと貼られていた。
すでに2組ほどの客が入っていた。

注文したのは、メバチマグロ丼の小盛り。
相方は本マグロ丼のミニを頼んだ。
一度でいいから飽きるほどマグロを食べてみたい。
山のようになったマグロ丼を食べてみたい。
そう思っていたのだが、出てきたマグロ丼は想像以上のものだった。


写真で見て知っていたはずなのだが、実際に自分の目で見て、箸で取ってみないとなかなかわからないものだ。
相方に手伝ってもらい、なんとか食べることができた。
苦しい。
しばらくはマグロは食べたくない。
ただ、それだけだ。

店を出て、海岸沿いを散策する。
砂浜では女性の水着姿?の若い男達が踊りを踊っていた。
傍らではカメラ片手に撮影する、仲間の姿が。
何をしているのかはわからないが、なにやら楽しそうだ。
青春の一ページというべき光景なのだろうか。
若いということはいいものだ。
それにしても、なにをやっているのか気になる。

朝日の降り注ぐ海辺。
青い空、青い海。
ぬるい風。
遠くには津軽半島の山々が見え、青森ベイブリッジやアスパムも見えている。
陸奥湾から出て行こうとする大型船。
泳ぐ小魚。


浅虫がこんなにきれいな場所だったとは今まで知らなかった。
もっと早く来るべきだった。

海辺を散策し、道の駅の「ゆーさ浅虫」へ。
ここでは温泉に入ることができる。
エレベーターに乗って5階へ。
入浴料は350円。
だが、タオル、石けんは持参しなくてはならない。
手ぬぐいは持参していたが石けんは持ってこなかった。
小さいのを買い、湯につかりながら陸奥湾の眺めを楽しむ。
展望風呂。


悪くない。
浅虫温泉も悪くない。

風呂を堪能し、下へ降りると相方がハイキングコースのチラシを見ていた。
いろいろとコースがあるようだ。
これはなかなか楽しめそうだ。
思っていたより奥が深そうだ。

産直を見物し、温泉街を散策、駅前通りを歩く。

宿屋つばきの裏手に足湯らしい場所があった。
のれんをくぐり、中をのぞくと二人の老人がいて、「温泉卵ですか?温泉卵はあっちの方に・・・・」と大きな声で教えてくれた。
どうやら、温泉卵について聞かれることが多いようだ。
温泉卵をやっているところがあるとは知らなかった。
あいまいにうなずいて、慌ててそこを離れる。

土産物屋があった。
最近ではあまり見かけない、昔ながらの土産物屋だ。
ありきたりのお菓子や漬け物の類ではなく、陶器、南部鉄器などに重点を置いているようだ。
入りたかったのだが、相方は気が進まないようだ。
また、次の機会にしよう。

通りの反対側には案内所のような店があった。
同じ色のパーカーを着た女性達が数人。
店内には浅虫の観光案内パンフレットや手芸等のアクセサリーが並んでいた。
地域のボランティアの人たちだろうか。
昔からの温泉街も今はいろいろと大変らしい。
客を集めるために、様々な試みをしているようだ。

裏通りに入っていく。
ガード下を通り、人気のない通りを散策する。


ごく普通の民家、昔からの小さな温泉宿、お店等々・・・。
最初に見た駅前通りよりは温泉街らしい雰囲気が漂っている。
このまま奥へ奥へと進むとまた違う景色が出てくるのだろう。
今はもう営業していない店や店の名残を残す建物。
かつて、そう遠くない時代に、こうした温泉街が賑わっていた時代があったのだ。

しばらく歩き回っているとT字路の突き当たりに、思わず写真を撮りたくなるような建物があった。
どうということのない小屋だが、シャッターに赤で丸に消の字が書かれている。


消防団の車庫か倉庫だろうか?
横には火の見櫓があったからたぶんそうなのだろう。
その向かい側には足湯があった。
少し離れたところには温泉卵を作るための温泉もあった。
すぐ横にある店?で卵を買い、25分ほどゆでると出来上がるとのこと。

足湯には先客がいた。
少し場所を空けてもらい、隅っこに入ったのだがやたらに熱い。
そこはちょうど温泉の吹き出し口だった。
どうりで熱いはずだ。
みるみる足が赤くなっていく。
でも、気持ちいい。

足湯を楽しんだ後は浅虫川沿いを歩いた。
柳の湯前の橋の欄干にもたれかかり、川面を見つめる。
古い建物に絡みつく蔦が赤くなっている。


山では紅葉が始まっているが、里はまだまだと思っていた。
だが、確実に秋は近くに来ている。

八幡宮へと続く橋の下をのぞくとたくさんの小魚が泳いでいた。


流れの中で身をくねらせ、ひねる。
そのたびに水の中できらり、きらりと銀色の光が輝く。
先ほど海辺で見かけた魚と似ているようだ。

橋の下では一羽の鴨がのんびりとひなたぼっこをしていた。


ガード下を通り、再び駅へと向かう。

次は青森駅へ行き、そこから合浦公園に向かう予定だ。

津軽日帰りの旅(合浦公園編)

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前回の浅虫編の続き、合浦公園編です。

青い森鉄道青森行きの鈍行は混んでいた。
特急が通らなくなり、八戸と青森を結ぶ主要路線が浅虫から離れた今、青い森鉄道の価値は大きいのだろう。

見慣れた、だけどどこか変わっている車窓の景色。
なんとなく好きだった野内のあたりはそれほど大きくは変わっていないようだ。
だが、青森駅に近づくにつれ、周辺の景色はあきらかに変わっているようだ。

青森駅到着。
青森駅は昔とあまり変わっていなかった。
ホーム、連絡通路、売店。
だが、駅前はかなり変わっていた。



すっきりしたロータリー。
見覚えのないビル。
海側にはワラッセが。
あまりの変貌ぶりに驚きながら、合浦公園行きのバスを探す。
時刻表を見て右往左往しているとiPadらしきタブレット端末を持ったスーツ姿の女性が合浦公園行きのバス乗り場を教えてくれた。
東部営業所行き、2番乗り場。

バスは駅前を出て4号線を東へと走る。
だんだん海から離れていくようで不安になる。
適当なところで降りてみよう、と思ったところで合浦公園前に到着。
すぐ目の前が合浦公園だ。

子供の頃、合浦公園に来たことはあるらしい。
だが、まったく覚えていない。
それでも、来たことがあるはずだという自覚はあった。
親に聞いても、何度か連れて行ったということは覚えているそうだが、どんな場所だったのかまでは覚えていないそうだ。
確かに記憶にない景色だ。


夏には海水浴場になるはずだが、海らしいものは見えない。
左手には野球場、そのほかは一面の緑。
藩政時代からの松の古木や池、白樺の木、鴨。
子供連れの親子やカップル、散歩をする老人、ランニングをする人、犬の散歩をする人・・・。
それらの人に交じり、合浦公園とはなんぞや?と、辺りを見回しながら散策をする。

池一面の蓮。
違う池には鴨の群れが。
人が近づいても逃げる訳でもなく、のんびりと昼寝を楽しむ姿。
ああ、長閑な景色だ。

少し歩くと松林の間に青い海が見えてきた。


陸奥湾だ。
二人の足も速まる。
松林を抜けると一気に視界が広がる。
少し前までいた浅虫も見える。
汀に寄せる波は静か。
太平洋に面し、波高く、海鳴りという言葉が合う八戸とは違い、波と波の間隔がゆっくりしている。
まるで湖のようだ。

雲一つない秋の青空。
しばらく波とたわむれ、東屋から海を眺める。
弁当でも持って遊びに来たい場所だ。


池の岸辺で鴨がひなたぼっこしている。
すぐそばにはベンチがある。
おそるおそる腰掛けても鴨は逃げない。
ひたすらえさをついばむ鴨。
首を後ろに回し、こちらを気にしながらも眠くて眠くてしょうがないのか、目を閉じたり開いたりを繰り返す鴨。


まったく気にしない鴨。
鴨がうらやましいと思いながら、林の中を散策する。
赤く色づいている紅葉。
緑の苔に映る柔らかい日差しと影。



森の中の楽しみと海辺の楽しみ、同時に二つを味わうことができる公園とはいいものだ。
時間があればこのままベンチに腰掛け、海を眺めていたいのだが・・・。


散策の合間に青森の知人のAさんに連絡を取る。
Aさんは、人見知りの激しい私を、初めて会ったときから弟のようにかわいがってくれている人で、私も姉のように慕っている。
今、青森にいると言えば驚くだろうという程度の軽い気持ちで連絡したのだがわざわざ会いに来てくれることになった。

Aさんを待つ間、野球場の周りを歩いてみる。
この野球場は旧制青森中学校の跡地で、太宰治もここに通っていた。
昭和20年の青森空襲で焼けてしまい、後に移転したそうだ。
かつての校門の名残が残っているということだが、残念ながら見つけることはできなかった。

合浦公園に戻り、公園脇の喫茶で軽い昼食を摂る。
朝食を食べ過ぎたのでまだそんなに空腹ではない。
焼きそばを頼み、二人で食べる。


なかなかおいしい。
どうやら昔からこの場所にある店のようだ。
訪れる人々とともに、公園の四季の移ろいを見つめ続けてきたのだろう。
やがてAさんと合流し、車に乗って遊びに行くことになった。

津軽日帰りの旅(金山焼、新青森駅編)

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合浦公園でAさんと合流し、五所川原の津軽金山焼を目指す。

途中、Aさんおすすめのパン屋さんに寄る。
店の名前は確か、eat fun!だったと思う。
店内の片側がパン、片側がケーキ売り場。
おいしそうなパンばかり。
どれを買おうか迷いながらいくつか選び、再び車で西へと向かう。

岩木山はあっちだ、いやこっちだ、あれが岩木山だ、全然違う等とたわいのない話に盛り上がりながら国道7号線を進む。
青森から弘前方面へ行く道はこの道しかないそうだ。
後で地図を見ると確かに道は国道7号と県道くらいしかない。
他にも小さな道路はあるのだろうが、地形的制約を受け、便利なのはこのくらいなのだろう。
津軽は平野、というイメージを持っていた私にとって少し意外な事実だった。

青森市内からは遠くに小さく見えていた岩木山が徐々に大きくなってくる。
岩木山と岩手山。
それぞれ津軽富士と南部富士と呼ばれ、名前も似ているが姿形も場所もまったく違う。
それぞれの地方の人々に愛され、敬われている山だ。
安寿と厨子王の伝説や、岩木山と他の山が喧嘩して刀で斬り合ったというような伝説もあったような気がする。

大釈迦から国道101号線を西へと進む。
段々景色は開けて、広々とした水田とため池が目立ってきた。
秋の午後の柔らかい光の中、ぼんやり霞む岩木山。


今、自分は津軽を旅しているという実感がわき、津軽の風が体に優しくしみこんでくるような気持ちになる。

若干道に迷いながら津軽金山焼へ。
西にぼんやり見えるのは五所川原の市街だろうか?
岩木山は相変わらずぼんやりと霞みながら、しかし悠然と力強くそびえている。


金山焼には前から興味があった。
去年、十三湖高原の道の駅で念願の金山焼のぐい飲みを手に入れたものの、一度は窯元を訪れてみたいと思っていたのだ。


店内には金山焼がこれでもか、と並んでいる。
一見地味すぎるように見えるが、使えば使うほど愛着がわいてくるし飽きがこない。
店内の照明は明るくはなく、内装も木を基調として地味だ。
ここに同じような色調の地味な金山焼がずらりと並んでいるとなかなかお気に入りの一つを選び出すのが難しいのだが、家に持ち帰ってから眺めると俄然光り輝き出すような存在感を放つのだから不思議だ。
時間をかけ、ゆっくりじっくりと欲しいものを選ぶ。

「レストランでも金山焼を使っているから、実際に使っているのを見てみたら」というAさんの言葉に従う。
水を入れるコップ代わりに、コーヒーカップに、皿・・・。


確かに、陳列されているものとは違い、実際に使われているものはわかりやすい。
自己主張しすぎない、日本の食卓によく合いそうだ。
この日私が買ったのはセールで安く売っていたぐい飲みと、津軽塗りとのコラボレーションで赤い紅葉が描かれたぐい飲みだ。


金山焼の向かいのリンゴ畑にはたわわに実ったリンゴが。
なんの品種だろうか?
あまり鮮やかではないが、ほんのり優しい色合いと姿だ。


Aさんが「津軽もいいでしょう?」と聞いてきた。
普段は冗談で南部の方がいいよ、津軽よりいいよ、と言い合ってるのでなんとなく照れくさくなり、言葉を曖昧にする。
だが、津軽は嫌いではない。
いや、好きな方だ。
若い頃は仕事の関係や先入観であまり好きではなかった。
だが、今ではかなり好きになった。
自分で津軽を旅し、よき先輩に巡り会い、よき知り合いもできた。

帰りの車内ではAさんと相方二人に話を任せ、車窓を流れる景色を見続けた。
どうも朝から喉の調子が悪かったのだが、夕方になって具合が悪くなってしまった。
せっかく案内してくれたAさんに申し訳ないが、すこしおとなしくしていよう。
先週の急な寒さがこたえたのかもしれない。

新青森駅でAさんと別れ、八戸までの切符を買う。


乗るのは、「はやぶさ」ではなく「はやて」。
はやぶさに乗ってみたいような気もしたが、なじみのあるはやてに少しほっとした。


30分ほど時間があったので土産物売り場を見てみる。
Aさんは「なんにもない」と謙遜していたが、さすが青森県の新しい正面玄関。
県内の様々な名産品がこれでもかと並べられ、郷土料理の店では気分良さげに一杯飲んでいる人たちで賑わっていた。


酒を飲んでいるのはスーツ姿のサラリーマンではなく、地元のおじいさんといった感じの人ばかり。
ほほえましいというか、安心するというか、ほっとする感じだ。
これがスーツ姿のサラリーマンだらけだったらこうはいかないだろう。

旅の終わりには地酒を買うのが楽しみだ。
黒石の鳴海醸造店の「本醸造あずまし」を買う。
ついでに少し高めのワンカップを買う。
なんという酒屋のものだったかは忘れた。

すでに日は落ち、真っ暗になっている。
青森駅とは違い、車窓の明かりは少な目だ。
トンネルなのか、トンネルの外なのかは音で判断するしかない。
トンネルも多く、しかも夜。
初めて乗る新青森〜八戸間だが車窓の景色を楽しむことなどできない。

eat fun!で買ったパンを食べながらワンカップを飲む。
喉が痛かったので消毒代わりになるだろうという思いもあったのだが、さすがに喉に染みる。
具合が悪くなると酒で消毒するとか熱燗で吹き飛ばすと普段から口にしてはいるが、実際そううまくはいかないものだ。

新青森を出てわずか27分後、八戸駅に着いた。
八甲田に阻まれていた津軽と南部もずいぶんと近くなったものだ。
その代わり、東北本線時代の特急よりもかなり高い料金を払わなくてはならない。
時は金なり。
その時々によって新幹線と青い森鉄道を使い分けていくしかないだろう。

長々と書いたが、早朝に家を出てから12時間の日帰りの、短い旅だった。
だが、移動時間が少ない分中身は濃く、充実した旅だったと思う。
次に津軽を訪れるのはいつだろうか。
今度はのんびりと一泊してみたいものだ。

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コメント欄を一時閉鎖します。

しばらく対応が困難なので、余裕ができたら再開する予定です。

コメント欄閉じます

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コメント欄の閉鎖をしばらく続けることにしました。

一時的な閉鎖のつもりでしたが、しばらくコメントに応対する余裕がなさそうなので、当分の間コメント欄は閉じたままにします。

申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

館鼻岸壁周辺の風景1

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9月初めに館鼻岸壁周辺をぶらついたときの写真を載せてみようと思う。

一応、二回に分けて載せるつもりだ。

漁船の出入港。
日曜の朝市。
仕事の途中で休憩する人。
のんびり海を眺める人。

特別な景色がある訳ではないが、暇なときはついぶらりと訪れたくなる場所の一つだ。


午前中。
車を停めて休憩する人以外はあまり人通りがない。


手書きの看板がいい感じだ。


ここを通るときはいつもあんぐりと口を開けて上を見てしまう。


この方向から眺めることは意外と少なかった。


社殿が壊れているが、無事に残っていた。

館鼻岸壁周辺の風景2

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9月初めに館鼻岸壁周辺を歩いた時に撮った写真の続きです。

前回の記事を載せたときはまだ11月だった。

いつの間にか12月。

載せる写真と現実の季節がどんどんずれているようだ。



この日はいい具合に青空と雲が重なってくれた。
ウミネコもいい具合に飛んでくれた。


ここはなぜかいつも気になる場所だ。
こうして橋を見上げていると、なんとなく、八戸大橋が建設中の頃のおぼろげな記憶がよみがえってきた。


久しぶりのフィルムカメラでの撮影だった。
こういうシーンではデジタルよりフィルムの方がノリがいい気がする。


最近青空を見る余裕がない気がする。

市役所前のイルミネーション

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八戸市役所前で、今年もイルミネーションが始まった。

もう少しカラフルな方がいいかな?と思ったが、これはこれでまたいいのかもしれない。

クリスマス、忘年会、そして年越し。

気がつけば、今年も終わろうとしている。


大きな大きなクリスマスツリー。



雨の路面への写り込み。
イルミネーションそのものよりも写り込みの方に惹かれた。

冬枯れの馬淵川原夕景

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久しぶりに馬淵川沿いを歩いた。

前に歩いたのはいつ頃だったろうか。
記憶が定かではないが緑の草の中を歩いたような気がする。
もちろん緑の草は今でも生えているが、だいぶ色あせているようだ。

夕暮れの暗い川原。
風に吹かれ、ザザーッと揺れるススキ。
ススキの穂をとおして川の対岸の街灯が瞬いている。

昔から冬枯れの景色を見るのは大好きだ。
天気のあまり良くない夕方。
人気のない川原で揺れるススキ。
たまに散歩途中の老人とすれ違うだけ。

久しぶりに気持ちが高揚した。
そのためか、何を撮ったという訳ではないが、久しぶりに、なんとなく自分らしい写真が撮れたような気がした。

次の週末はまた夕暮れの川原を一人で歩いてみたいものだ。











鮫の第一魚市場(その1)

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鮫の第一魚市場の大屋根が取り壊されることになった。

ニュースで報道されたのはついこの前のようでもあり、けっこう前のような気もするがまだ一ヶ月も経ってないのだろう。

あの付近の景観は昔から私のお気に入りで、なんどもなんども撮っていた。

当たり前に存在しているときはなんとも思わなかったのだが、やっぱり壊されるとなると急にその存在感が大きくなってきた。

八戸には第一から第三までの魚市場があるが、第一魚市場の三角屋根は一際存在感が大きいような気がする。

子供の頃から当たり前に見てきたあの三角屋根がもうすぐ消えてしまうのは寂しい限りだ。

無理だとは思うが、せめて一棟〜二棟くらいは保存して残してもらいたいものだと思う。

写真は12月3日・4日に撮ったもので、あいにくの悪天候で水滴が写り込んでしまっている。

そのうち天気のいい日に撮り直したいと思っている。


延々と続く三角屋根。


震災以降、魚市場越しに眺める景色もずいぶん変わってしまった。



数十年の歴史が刻まれている感じだ。


構内の速度標識。


雨の中、漁船から水揚げ作業が行われていた。

湊橋界隈を歩く(1.湊橋)

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以前、湊町某所で「八戸は湊から発展した街です」と書かれた習字を見たことがあった。
八戸と海は切っても切れない関係だから、大げさな表現ではないだろう。

湊町から湊橋を渡って新井田川を越えると小中野になる。
湊と小中野を結んでいた湊橋。
弦歌さんざめく小中野新地へと湊橋を渡る人。
酔っぱらって千鳥足で湊橋を渡る人。
買い物に行き交う人々。
橋の上で川面を眺める人。
橋には様々なドラマがあっただろう。

湊付近には海側から八戸大橋、湊橋、新湊橋、鉄橋、柳橋と五つの橋が架かっているが、一番惹かれるのは湊橋だ。
八戸小唄に「行こかなつかし湊橋」とうたわれた橋。
暇なときにぶらりと写真を撮りに行く時、ついつい足を運ぶのがこの湊橋界隈だ。

館鼻公園付近から川口神社へと歩く。
このあたりは川幅も広く、対岸には第二魚市場の丸い屋根や火力発電所の煙突、そして石油タンク群が見える。
新井田川を越えると漁業中心の浜の姿から商業、工業中心の姿へと景色は変化していく。

川沿いに係留されている漁船や釣りをする人々。
いつも同じ場所につながれている二匹の犬。
秋の午後の日差しは柔らかく優しい。
道路に映し出される影も夏のように濃くはない。

湊橋のそばにあった屋形船喫茶も震災の被害を受けたのか、今では姿を見ることができない。
ここでのんびりと珈琲を飲むのが好きだったのだが・・・。

湊橋を行き交う車の数は多い。
歩いて渡る人の数は昔ほど多くないのだろう。
もはや「行こかなつかし湊橋」の風情を求めるのは難しいのだろう。
とはいえ、橋を越えると小中野。
また雰囲気が変わり、町並みも変わるので楽しいものだ。


日差しも影も柔らかい。
秋の川沿いの散歩は気分がいい。


係留された小舟。


車止め?


湊橋。
川向こうは小中野だ。

鮫の第一魚市場(その2)

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二日間にわたって撮影した第一魚市場の写真。

雨や強風に悩まされたが二日目の撮影が終わる頃にようやく青空が見えてきた。

この魚市場を撮影するのは今に始まったことではないが、魚市場の記録撮影だけを目的にここを訪れたのは今回が初めてだ。

昔撮影したネガも探してみようと思う。



角を曲がるとT字路の突き当たりに見える三角屋根。
この場所の、この景色が好きだ。


蕪島へ行くときに必ず通る道。
当たり前のように連なる三角屋根。


かつて存在した貨物線の痕跡。
この柵も津波に耐え、よく残った。


静寂に包まれた休日の魚市場。


人の姿はほとんどなく、ウミネコの姿だけが。


荒天時もいいけど晴天時もまたいいものだ。

館鼻岸壁の朝市

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館鼻岸壁の朝市へ行ってきた。

手が、耳が痛くなる冷たい風にさらされながら岸壁を歩く。
店は少し少ないようだ。

きれいにもよっている人、デジ一片手に物珍しそうに歩いてるのは観光客だろうか。
観光客がけっこう来ているようだ。
だが、一番多いのは地元の買い物客だろう。
背中の籠に正月飾りを入れ、ほっかむりして歩くかっちゃ。
あっちだこっちだと主導権争い?をしながら買い物をするとっちゃとかっちゃ。

朝市の風景も今年は30日で終わりとなる。
あとは来年3月まで一時お休みだ。
来年はどんな年になるのだろうか。
来年もこうしてみんなが賑やかに朝市を楽しめるような年になりますように。


朝市おなじみの光景に、正月飾りが加わって年末らしさが出てきた。


早く日が昇って暖かくならないだろうか、としみじみ思う寒さだった。


ボラードの鳥の糞もこの季節は目立たなくなる。

湊橋界隈を歩く(2.小中野)

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太鼓橋のように中央が高くなっている湊橋を渡ると小中野に出る。

三浦時計店を過ぎ、少し歩くと旧旭商会が見えてくる。
八戸でもっとも古い洋風建築で、現在はひまわり食堂となっている。
だいぶ前の新丁の夜店の時にここの二階で昭和のカフェーが開かれ、「新井田川なんとか」という名前のカクテルや電気ブランを飲んで翌日夕方まで二日酔いに悩まされたことがあった。
中に入ったのはこのときが初めてで、昔の洋風建築のモダンさと湊・小中野の人たちが飲んで騒ぐ陽気な雰囲気に酒もすすんだものだ。
車通りの多い表側とは違い、裏側はひっそりと静まりかえっている。
ここでも柔らかい影に惹かれてしばらく立ち止まって撮影する。

表の通りに戻る。
小中野へ来たときによく立ち寄るサークルK湊橋店。
近いうちに道路を挟んだ反対側へ移転するようだ(現時点では移転済み)。
ガソリンスタンドが消え、コンビニができ、コンビニの跡地は何になるのだろうか?

左へと道を曲がる。
車一台がようやく通れる程度の細い道。
どう考えても一方通行の方がいい感じなのだが、一方通行ではない。
道路には両方向への矢印が書いてある。
奥へと進むと道幅は少しだけ広くなる。
右手には飲食店の看板が並び、突き当たりの屋根越しにセメント工場のサイロがにょきっと突き出ている。
最近、屋根越しに見えるセメント工場になぜだか惹かれる。
なぜ惹かれるのかわからないが、迫力がある景色だ。


旧旭商会裏。


旧旭商会の窓。


このサークルKは道路の向かい側に移転した。


細い路地の向こう側にはセメント工場が見える。


小中野の路地裏にはこういった飲食店が多い。


狭い道だが一方通行ではない。

湊橋界隈を歩く(3.小中野)

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今回はいつもの散策ルートを変更して小中野小学校前まで足を伸ばした。

小中野小学校前の歩道橋に上ってみる。
この歩道橋を渡ったことはあっただろうか?
歩道橋は必要がなければ渡ることもない。
すぐ近くには信号も横断歩道もあるからそちらばかりを通っていたような気がする。
そして、歩道橋上から見た景色はやはり見覚えのない景色だった。
一際大きくそびえるマンションのところにはかつてユニバース小中野店があった。
二階建てで、一階にはニュー八の食堂があった。
一階は食品売り場、二階には服やおもちゃ等が売られていたはずだ。

歩道橋を降りて元来た道を歩く。
少し歩いて、またふらりと道をそれて裏道へと進む。
小中野の魅力は、一本外れた道と、その周りの昔ながらの民家が建ち並ぶ景色だ。
子供の頃とあまり変わらない雰囲気、景色。
いずれこの景色も変わっていくのだろうが、雰囲気だけはいつまでも変わらずに残っていって欲しいものだ。


小中野小学校前の歩道橋。
コーティングはしてあるけれど逆光には強くない、古いレンズで撮影。


小中野小学校前の歩道橋。
向こう側に少し見えてるのは小中野小学校。


小中野小学校前の歩道橋から撮影。
マンションのところにユニバース小中野店があった。


歩道橋から見た、ごく普通の日常風景。


平日の午後。
土日とは雰囲気が違った。


路地を入るとまた違った雰囲気の、昔からの時間が緩やかに流れているような住宅地になる。

車窓からの景色(八戸市内の道路から)

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車を運転中に思わずはっとする瞬間がある。
何気ない、いつも見ている風景だがなぜか気になる瞬間。
しかし、運転中に撮ることはできない。
不思議と今写真を撮ることができない、そういうときに限っていい風景が目の前に現れるものだ。

最近、そういう、道路上からの風景を撮っている。
もちろん、運転は他の人に頼んでいる。


NTT付近にて。
遠くに階上岳が見える。
ここから見る階上岳はなかなかの迫力だと思う。


国道45号線馬淵大橋。


国道45号線城下付近。
八戸線の高架線が見える。


NTT付近から八戸市中心街を望む。


二十六日町付近。
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